「うつ」の治療は薬離れの時が難しい(ゆとりをもって、ゆっくりと)
職場での過重労働やハラスメントに遭って鬱になった人達、わがユニオンにも多くの方々が相談に来られ、そして治療を受けて「治って」いきました。
「うつ病」はストレス要因から離れて、ゆっくりと治療すると治るものなのです。ただ、この治療の期間については、当人や周囲(家族や同僚)が思うよりも長いのが現状。ところで、問題はこの「長さ」が会社が定めている病休期間や保険組合からでる「傷病手当金」支給期間と合わないこと。だから、治療半ばで「復帰」してしまい、そしてまた再発するケースがあるのです。
もともと、「うつ」になる人は仕事人間が多くて、これは「仕事をしない」期間を短くしてしまいがち。それに、いろいろな本や資料やWEB上の情報に、あまり「うつ」の治っていく状態の情報が無いという問題もあります。
カワセミの周辺の「うつ」の人達も、「治る」段階では、かなり「早め」に「治った」ことにしているような気がします。
「もう、大丈夫だから」とか「医者に行かなくても良いようだ」とか、こういう言葉が治療を始めてから数ヶ月で聞かれるようなら、「それは違うだろ」「薬が効いて治った感じがするだけ」とか「治る時の、いわゆる三寒四温によるだろ」と思うのですが、これが、治療を始めてから1年あるいは1年半という期間を経ていると、なかなか傍からは(まして医者でも無い身には)判断できません。
一つの目安は、処方される薬。これがゼロになれば、ほぼ「復帰」のタイミングと思われます。薬の処方が「治る方」の最後はどうなのか?
実は、以外に最後まで治療を受けている人が少ないのです(会社に復帰しても良い。業務ができる、と言う医師の診断は、イコール「鬱が治った」ではなく、「仕事してよいところまで治った」です)。
うつ、休暇期間は(社内制度によるものも含めて)、できる限り多く取るのが良いと思います。
« うつ病と診断されたら、無理せず、治療に専念を! | トップページ | セブンイレブンのバイトが風邪で休んだら10時間分減給。ブラックにもほどがある! »
「心と体」カテゴリの記事
- 月100時間、2ヶ月連続80時間の時間外労働!過労死労働の合法化は許されない。(2017.03.13)
- 基本は週40時間労働。月80-100時間の時間外労働法制化には大反対。(2017.03.10)
- 「うつ」の治療は薬離れの時が難しい(ゆとりをもって、ゆっくりと)(2017.01.17)
- 「ブラック企業」手法が蔓延する日本。基本はカルト対策と同じで、企業から離れること。(2013.01.10)
- IT技術者の低賃金化と、「バーチャル会社」での過酷労働(2013.01.08)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- NU東京結成20周年を祝う会が持たれました。(2018.07.05)
- 「うつ」の治療は薬離れの時が難しい(ゆとりをもって、ゆっくりと)(2017.01.17)
- 明日は、私たちユニオンの定期大会(それにしても、この20年、労働者の生活は酷くなりました)(2015.11.06)
- さて総選挙、きっぱりと安倍政権にNON! しかし、どこに投票しよう?(2014.12.02)
- アベノミクスのインフレ政策で、残業ゼロラインが引き下げられたら・・・!将来は現在年収500万円レベルも残業代ゼロとなる。(2014.06.18)
「ハラスメント」カテゴリの記事
- 「うつ」の治療は薬離れの時が難しい(ゆとりをもって、ゆっくりと)(2017.01.17)
- うつ病と診断されたら、無理せず、治療に専念を! (2017.01.08)
- ブラック社労士問題。私たちが経験している消極的なブラック社労士たち。(2015.12.21)
- 個人加盟労組ということの意味(その2-「個人」の変化1)(2015.12.15)
- 私たちの組合(ユニオン)のこと ☆その2 私たちのルーツ(2015.11.24)
「労働条件」カテゴリの記事
- 5月1日(水)はメーデー。日比谷メーデーへの参加を!(2019.04.04)
- 「突然の配転」の原因、労働者不足を認識できない会社の経営危機(2018.04.16)
- 定年後再雇用問題に見る。政策の矛盾と「働かせ方改革」(2018.04.04)
- 日本は労働者不足。こんな時は、キチンと要求。(2017.06.02)
- 月100時間、2ヶ月連続80時間の時間外労働!過労死労働の合法化は許されない。(2017.03.13)
「労働環境」カテゴリの記事
- 5月1日(水)はメーデー。日比谷メーデーへの参加を!(2019.04.04)
- どこまで有効?「年5日の年次有給休暇の確実な取得」について考える。(2019.01.22)
- 「突然の配転」の原因、労働者不足を認識できない会社の経営危機(2018.04.16)
- 定年後再雇用問題に見る。政策の矛盾と「働かせ方改革」(2018.04.04)
- 日本は労働者不足。こんな時は、キチンと要求。(2017.06.02)
「病気休職」カテゴリの記事
- 基本は週40時間労働。月80-100時間の時間外労働法制化には大反対。(2017.03.10)
- セブンイレブンのバイトが風邪で休んだら10時間分減給。ブラックにもほどがある!(2017.01.31)
- 「うつ」の治療は薬離れの時が難しい(ゆとりをもって、ゆっくりと)(2017.01.17)
- うつ病と診断されたら、無理せず、治療に専念を! (2017.01.08)
- NU東京の次回土曜相談は4月16日です。(2016.04.13)
「長時間労働」カテゴリの記事
- どこまで有効?「年5日の年次有給休暇の確実な取得」について考える。(2019.01.22)
- 「突然の配転」の原因、労働者不足を認識できない会社の経営危機(2018.04.16)
- 月100時間、2ヶ月連続80時間の時間外労働!過労死労働の合法化は許されない。(2017.03.13)
- 政府の「働き方改革」、1月80-100時間の時間外労働時間限度は根本的に間違っている。(2017.03.13)
- 基本は週40時間労働。月80-100時間の時間外労働法制化には大反対。(2017.03.10)
「パワハラ」カテゴリの記事
- 「うつ」の治療は薬離れの時が難しい(ゆとりをもって、ゆっくりと)(2017.01.17)
- うつ病と診断されたら、無理せず、治療に専念を! (2017.01.08)
- ブラック社労士問題。私たちが経験している消極的なブラック社労士たち。(2015.12.21)
- 個人加盟労組ということの意味(大げさに言えば歴史的変遷 その1)(2015.12.08)
- 私たちの組合(ユニオン)のこと ☆その2 私たちのルーツ(2015.11.24)
「うつ病」カテゴリの記事
- 「うつ」の治療は薬離れの時が難しい(ゆとりをもって、ゆっくりと)(2017.01.17)
- うつ病と診断されたら、無理せず、治療に専念を! (2017.01.08)
« うつ病と診断されたら、無理せず、治療に専念を! | トップページ | セブンイレブンのバイトが風邪で休んだら10時間分減給。ブラックにもほどがある! »
コメント