コムスン、NOVA・・・、札付き企業の当たり前の破綻。
不正が発覚して経営破綻状態になっているコムスンとNOVA。この二つの企業に共通することは労働基準法無視と、幾度となく発生している雇用トラブルです。
コムスンについていえば、六本木の本社にいくつもの労働組合が抗議申し入れに訪れている。また、親会社のグッドウィルも同様である。コムスンは時間外労働(賃金未支給)や社内嫌がらせが常に発生していました。
NOVAは、現在も東京都労働委員会において不当労働行為について争われています。労働組合に対する度はずれた嫌悪感と組合差別を行う企業です。
この二つの企業(企業グループ)に共通することは、遵法精神の欠如です。労基法無視や労働組合法無視を平然と行う企業が他の法律を遵守するなんてことはあり得ません。
この二つの企業は、企業イメージづくりを先行して、しきりにマスコミを利用して急成長を果たしました。コムスンは介護保険料を懐にし、NOVAはハローワークのお墨付きをもらって(じつは、その条件・資格がないのを虚偽報告でごまかしていた)いました。
マスコミで派手に広告を打つことは、あたかも「有名企業」だから大丈夫というイメージを作るとともに、そのマスコミが批判をしにくくなる(スポンサーですから)ということです。これまで「こんなデタラメが許されていたのか」と不正や犯罪発覚後に驚くような企業の多くが、「マスコミ宣伝」を派手に行っている企業という例は沢山あります。
きちんと労基法を守り、労働者に適法な労働条件と賃金を支払い、また労働環境を整えている企業は、そうそう、派手な広告を打つことは出来ないはずです。グッドウィル社長のように自家用ジェット機を所有するなどあり得ません。
1、必要以上に派手な広告や宣伝で、イメージ作りに励む企業
2、繰り返し雇用トラブルが派生している企業
この二つの条件が当てはまる企業は、間違いなく要注意です。
(あじさい)
« 会社を辞めるのは自由。無理には働かない。 | トップページ | 働き過ぎでつらくて、あるいは病気で会社を辞めたいと思ったら。まず休みましょう。 »
「ニュース」カテゴリの記事
- NU東京結成20周年を祝う会が持たれました。(2018.07.05)
- アベクロ、棄民政策のもとで、IT労働者に仕事が回ってきた? でも、ブラック企業は無くなっていません。仕事選びは慎重に!(2013.03.22)
- 安倍政権の賃上げ政策は内実がない。効果的な賃上げは最低賃金の大幅引き上げと、ただ働きの根絶。(2013.03.18)
- 3月7日(木)~9日(土)に、関西地域で「年度末! 解雇・雇止めホットライン」開設。(2013.02.25)
- 不正・不法に対する会社・団体「組織内」での内部告発は、もみ消しにつながりかねない。(2013.02.06)
「学問・資格」カテゴリの記事
- コムスン、NOVA・・・、札付き企業の当たり前の破綻。(2007.06.17)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- NU東京結成20周年を祝う会が持たれました。(2018.07.05)
- 「うつ」の治療は薬離れの時が難しい(ゆとりをもって、ゆっくりと)(2017.01.17)
- 明日は、私たちユニオンの定期大会(それにしても、この20年、労働者の生活は酷くなりました)(2015.11.06)
- さて総選挙、きっぱりと安倍政権にNON! しかし、どこに投票しよう?(2014.12.02)
- アベノミクスのインフレ政策で、残業ゼロラインが引き下げられたら・・・!将来は現在年収500万円レベルも残業代ゼロとなる。(2014.06.18)
「労働組合」カテゴリの記事
- VAN(株式会社ヴァンヂャケット)の子会社が突如「解散」。組合員を解雇!(2023.01.12)
- 5月1日(水)はメーデー。日比谷メーデーへの参加を!(2019.04.04)
- NU東京結成20周年を祝う会が持たれました。(2018.07.05)
- 日本は労働者不足。こんな時は、キチンと要求。(2017.06.02)
- これは既に異常な国家になっているのでは?労働運動から安倍政権の腐敗を考える。(2017.03.06)
「仕事」カテゴリの記事
- 保険外交員搾取(さくしゅ)被害弁護団が、2月14日に相談ホットラインを開設。(2019.02.18)
- そんなことまで商売に?「退職代行業」に思う。(2018.07.30)
- 「突然の配転」の原因、労働者不足を認識できない会社の経営危機(2018.04.16)
- 定年後再雇用問題に見る。政策の矛盾と「働かせ方改革」(2018.04.04)
- 日本は労働者不足。こんな時は、キチンと要求。(2017.06.02)
「雇用条件」カテゴリの記事
- 5月1日(水)はメーデー。日比谷メーデーへの参加を!(2019.04.04)
- どこまで有効?「年5日の年次有給休暇の確実な取得」について考える。(2019.01.22)
- そんなことまで商売に?「退職代行業」に思う。(2018.07.30)
- 定年後再雇用問題に見る。政策の矛盾と「働かせ方改革」(2018.04.04)
- 政府の「働き方改革」、1月80-100時間の時間外労働時間限度は根本的に間違っている。(2017.03.13)
「外国人労働者」カテゴリの記事
- どこまで有効?「年5日の年次有給休暇の確実な取得」について考える。(2019.01.22)
- 日本は労働者不足。こんな時は、キチンと要求。(2017.06.02)
- NU東京結成15周年の日に、思いつくまま書きます。(2013.02.27)
- 久々の書き込みです。しかし、この間の労働者切り捨ての動きはあまりに急。(2012.10.03)
- 3月2日と3日に、労働組合がない人、労働組合があっても春闘がない人のための電話相談ホットラインを開設。(2012.02.28)
「裁判」カテゴリの記事
- 定年後再雇用問題に見る。政策の矛盾と「働かせ方改革」(2018.04.04)
- ブラック社労士問題。私たちが経験している消極的なブラック社労士たち。(2015.12.21)
- 半ばパワハラ的に解雇を認めろという弁護士。粗製濫造が原因? しかし質の劣化にはあきれてしまう。(2013.01.11)
- 解雇が無理と知っている経営者は、退職強要を行い、ときには「裁判でもやって見ろ」「負けたらおまえが金払え」などと開き直る。(2012.12.18)
- 労基署が作り上げているともいえる、過重・超長時間労働の実態。(過労自殺訴訟に思う、国・労基署の責任の重さ)(2011.02.23)
「リストラ」カテゴリの記事
- 「突然の配転」の原因、労働者不足を認識できない会社の経営危機(2018.04.16)
- うつ病と診断されたら、無理せず、治療に専念を! (2017.01.08)
- NU東京の次回土曜相談は4月16日です。(2016.04.13)
- ブラック社労士問題。私たちが経験している消極的なブラック社労士たち。(2015.12.21)
- 個人加盟労組ということの意味(その2-「個人」の変化1)(2015.12.15)
「働く」カテゴリの記事
- そんなことまで商売に?「退職代行業」に思う。(2018.07.30)
- NU東京結成20周年を祝う会が持たれました。(2018.07.05)
- 「突然の配転」の原因、労働者不足を認識できない会社の経営危機(2018.04.16)
- 月100時間、2ヶ月連続80時間の時間外労働!過労死労働の合法化は許されない。(2017.03.13)
- これは既に異常な国家になっているのでは?労働運動から安倍政権の腐敗を考える。(2017.03.06)
この記事へのコメントは終了しました。
« 会社を辞めるのは自由。無理には働かない。 | トップページ | 働き過ぎでつらくて、あるいは病気で会社を辞めたいと思ったら。まず休みましょう。 »
コメント